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松井玲奈・柏原収史 スペシャルインタビュー
★スペシャルインタビュー!
「見た目は女性だけど中身は男性」 松井玲奈
「増田君はコミュニケーションお化け」 柏原収史
★今回は舞台劇風「密室殺人」ミステリー!
「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1」もいよいよ終盤!今週放送の第6話は、林秘影(柏原収史)から夕也の母・四鬼舞歌(田中麗奈)を殺害した真犯人は弓月兵馬(松井玲奈)ではないかと聞かされた天草那月(増田貴久)と四鬼夕也(浮所飛貴)が、実際に兵馬に会いに舞台稽古をしている練習場へ行くと、そこで密室殺人事件が起こる。何を考えているのか分からない、そしてすべてを見透かしているように、いかにも妖しげな空気を醸し出す兵馬に那月は…。
今回はストーリー全体に大きく関わる「四鬼」のうちの二人、弓月兵馬と林秘影を演じる、松井玲奈と柏原収史のインタビューをお届け!それぞれに「ギフテッド」の楽しみ方を聞いた。
松井玲奈 インタビュー

見た目は女性だけど中身は男性――
兵馬は謎の多いキャラクター
- 今回、弓月兵馬という役が決まっての感想を教えてください。
- ちょっと不思議な役というか、見た目は女性だけど中身は男性という設定なんですね。そういうキャラクターを演じるのは初めてだったし、男性っぽさも女性っぽさもあまり出さなくていいというお話だったので、ちょうどいいところを見つけられるかなと最初は不安でした。でも衣装合わせをしてキャラクターの方向性のお話をしてみたら、自分の中でスッと落ちるものがあったんです。だから現場に入ってからは、とても楽しく演じることができました。
- 弓月兵馬はどんなキャラクターなのでしょうか。
- 一言でいうと、「つかみどころのない人」だなと思います。兵馬は舞台役者なんですが、職業柄なのか、兵馬が歩んできた人生からなのか、相手が何を求めているのかを察して瞬時に演じることができるんですね。だからこそつかみどころがなく、謎の多いキャラクターになっています。夕也のお母さんの事件についても、何か知っていそうな雰囲気がありますよね。そんな兵馬に那月も夕也も翻弄されますが、ドラマをご覧の皆さんも惑わされるのではないでしょうか。ただ、兵馬は兵馬なりの正義の中で、ちゃんと筋を通しているんです。その部分が伝わったらいいなと思いながら演じていました。
第6話では、まるで舞台劇のような濃密な時間を楽しんでほしい
- 松井さんが考える、「ギフテッド」の面白みはどんな部分でしょうか。
- やはり夕也の「殺人者に黒い影が視える」というところ。それが犯人捜しのカギになるわけですが、時にはミスリードしてしまうきっかけにもなるので、その設定がとても面白いなと思いました。もう一つは、毎回行われる那月の推理ショー。すごい台詞の量をブワァーッと増田さんが喋っていくので見応えある場面だし、一緒に演じていてとても楽しかったです。
- 今回の第6話の見どころと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
- 密室のトリックはこれまでさまざまな作品で描かれてきましたが、第6話では「この手があったか!」と驚かされるようなトリックが用いられています。またゲストハウスという閉ざされた空間で、少ない登場人物でお話が進んでいくので、舞台劇のような濃密な時間が描かれた物語になっています。そして第6話だけでなく全編通して見ていただくと、この作品の良さがより伝わると思うので、是非マルッと楽しんでいただけたら嬉しいです!
柏原収史 インタビュー

「増田君はコミュニケーションお化け」
- 柏原さんが演じる林秘影は、どんなキャラクターなのでしょうか。
- 華道の家に生まれながら四鬼神流古武術に魅せられ、師範代まで上り詰めた林秘影。そんな彼だから、精神的にも冷静なキャラクターだと思い演じています。そして四鬼の中では一番夕也と関係が深く、彼が幼い頃から稽古を付けてきた、兄のような存在。夕也も秘影のことを一番慕っているのではないでしょうか。ただ私と浮所君の年齢差は、兄弟よりも親子に近いのですが(笑)。
- 撮影現場の雰囲気はいかがですか?
- やっぱり増田君という座長の人柄なのか、すごく楽しい現場ですよね。張り詰めたシーンが多いのですが、休憩時間には増田君が浮所君をいじり倒しながら場を盛り上げてくれます。一方で毎回のゲスト出演者の方にも積極的に話したりと、気遣いの人でもありますね。彼のことは「コミュニケーションお化け」だと思っています(笑)。
自分の能力に悩む夕也など人間ドラマの部分も魅力
- さまざまなミステリーがある中で、「ギフテッド」の面白みはどんな部分でしょうか。
- 必ずしも「殺人者に黒い影が視える」イコール「その事件の犯人が分かる」ではない点が面白いですよね。ミステリーでは最初に犯人が明かされて、主人公が謎を解いていくというものや、逆に捜査を進めて最後に犯人が分かるというものもある。でも、「ギフテッド」はその合間を縫うような設定が秀逸だと思います。それと犯行のトリックも非常に凝っていますよね。第2話の毒殺事件も面白かったし、第4話のプールでのトリックも驚かされました。台本が届くのが、毎回とても楽しみでした。
- 最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
- 「ギフテッド」は、ミステリーとして設定もストーリーもお勧めで面白いと思っています。その一方で、人間ドラマとしても非常に見応えがある作品なんですよね。犯人にもさまざまな背景があり、結果として犯行に及んでいる。夕也にしても他の人にはない能力を持っていますが、そのことで悩むといった描写もあります。そんな各キャラクターの心情なども感じてもらえると、より楽しんでいただけるのではないでしょうか。
第6話ストーリー
今回は、舞台演出家の完全な密室殺人…
『本当の犯人』は一体、誰なのか?
天草那月(増田貴久)と四鬼夕也(浮所飛貴)は、母親殺しの真相を探るため、四鬼の一人である弓月兵馬(松井玲奈)に会いに行く。稽古中の舞台役者・兵馬を見て、男性だが20代の美しい女性にしか見えないことに驚く那月だった。二人が見学していると、演出家の加部丈二(坂田聡)と女優の桜沢凜(遠藤久美子)が激しく口論を始める。凜は、若手女優・羽森優奈(吉柳咲良)が抜擢されたのは加部の愛人だからと苛立っていた。5人のキャストが共同生活をしているゲストハウスに招かれた那月と夕也だが、その夜、加部が何者かに殺される。加部の部屋には鍵が掛けられており、ゲストハウスに誰かが出入りした形跡もない、完全な密室状態。5人のキャスト全員が疑われる中、一体犯人は誰なのか?果たして那月の推理は…。

事件を解くカギは「チェーホフの銃」
毎回「事件を解く重要なカギになっている」と話題の那月が呟くキーワード。
今回那月が口にするのは、「チェーホフの銃」。
これは「第一幕で壁に銃を掛けておくのなら、第二幕にはそれが発射されなければならない」という、小説や脚本における創作論の一種だ。この言葉が何を意味するのか、テレビの前で推理しながら「ギフテッド」をより深く楽しんでほしい。

このゲストに注目!
「自分と真逆な」キャラクターを熱演!
第6話のゲスト出演者は遠藤久美子。いつもの明るいキャラクターは封印し、シリアスな演技で、密室殺人事件の重要な鍵を握るベテラン舞台役者・桜沢凜として登場する。

【遠藤久美子(舞台役者・桜沢凜 役)コメント】
怒りや嫉妬に満ち溢れたキャラクター達の心理戦や駆け引き、緻密な謎解きが魅力的で、初めて台本を読んだ時は私も刑事になった気分で物語に没頭し、最後は鳥肌が立ち、恐怖心さえ覚えました。
役を演じるにあたっては、自分とは全く違った感性を持った人物だったので違和感がないようにと心掛けましたが、正直難しかったです。普段使わない表情筋を沢山使ったような気がします(笑)。でも新たな挑戦ができ、とても幸せな現場でした!^_^
是非、最後まで「ギフテッド」をお楽しみください。